エクセルのピボットテーブルの作成から使い方まで徹底解説!
初心者エクセルでピボットテーブルを作成するように言われたんですけど、作り方がわかりません。
一度も使ったことがないので、わかりやすく教えてください。



ピボットテーブルの基本の作り方から実務に役立つ操作まで、一緒に確認してみよう!
ピボットテーブルは、表の形状を簡単に変更できる便利な機能ですが、「よくわからなくて挫折してしまった」という経験があるという人も多いのではないでしょうか。
- テーブルに変換する前の表を整理しておく
- ピボットテーブルの基本操作を理解する
- 目的の集計または分析をするための必要なフィールドと配置方法を覚える
本記事では、ピボットテーブルの基本操作から実務に役立つ操作まで、実際のデータを使って初心者にも理解できるように丁寧に解説しています。
ピボットテーブルを使ってみたいけど操作方法がよくわからないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
大量のデータを項目別に集計や分析ができるエクセルの「ピボットテーブル」とは?
エクセルのピボットテーブルとは、大量のデータを「項目別に集計や分析をする機能」のことです。


左側は普通のテーブルで、右側はピボットテーブルです。



見た目がぜんぜん違うっていうのはわかるんですけど、具体的にどんな違いがあるんですか?



普通のテーブルも必要なデータをフィルターで抽出したり、並べ替えたりすることはできるんだけど、ピボットテーブルは目的に合わせてテーブルの形状を次々に変化させることができるんだ!
実際のデータを使って、どのようにテーブルの形状が変えられるのか見てみましょう。


これは、赤枠のテーブルのデータを、ピボットテーブルを使って「商品分類別」の売上金額を「各支店」別に表にしたものです。
表の形がシンプルになり、商品分類でまとめた支店別の売上金額が一目でわかりますね。
今度は同じデータを使って、「月別」の売上金額を「各支店」別に分けた表に変更してみます。


今度は、支店別の月ごとの売上金額が一目でわかるようになりました。
このように、ピボットテーブルは目的に合わせて表の形状を次々に変えていくことが可能です。
例えば、「パソコンがよく売れる支店を確認したい」といった場合は、上段のような表を作成すれば「福岡」が一番売れていることがわかります。
下段のような表に変更すれば、「支店ごとの1年間の売上金額の推移」を確認することができます。
ピボットテーブルは、集計や分析の視点に合わせた表が作成できる便利なツールです。
使い方をマスターして、利益向上やデータに基づいた販売戦略を立てたい場合などに活用してみてください。
ピボットテーブルでできること
ピボットテーブルを作成すると、以下のようなことができるようになります。
- データの集計
- カテゴリごとの比較
- クロス集計
- フィルターによる絞り込み
- 並べ替え
- ピボットテーブルのグラフ化
実際のデータを使って、どんなテーブルが作成できるのか解説していきます。
データの集計
テーブルの集計範囲に合わせて、さまざまな形でデータを集計することができます。


これは、「2021年~2022年までの月ごとの売上金額を支店別に入力した表」から、ピボットテーブルを使って各支店の売上を1年ごとにまとめて集計したものです。
左はテーブルで、右がピボットテーブルです。
バラバラに入力されていた表のデータを、ピボットテーブルを使って1年分のデータをまとめると、「1年ごとの売上額」や「2年分の売上総額」が簡単に比較できるようになりました。
カテゴリーごとの比較
カテゴリーごとにデータを比較したい場合も、ピボットテーブルが便利です。


例えば、左の表を使い、「直営店」と「FC加盟店」で売上額の違いを比較したいとします。
そういう場合は、上記の画像のようにピボットテーブルを使って「直営店」と「FC加盟店」に分け、集計を行います。
ピボットテーブルは、挿入するフィールドを変えるとカテゴリーの変更ができるので、「支店別」、「商品名別」など、対象を変えてデータを比較することも可能です。
クロス集計
ピボットテーブルを使えば、クロス集計も素早く計算できます。



クロス集計って何ですか?



列(横)方向と行(縦)方向が重なり合っている値を集計することだよ。


クロス集計を行う場合は、列方向と行方向にそれぞれ項目を配置して、上記のような表を作成します。


例えば、各月ごとの支店の売上額を比較したい場合は、列方向に「支店名」、行方向に「月」を配置したピボットテーブルを作成すると、特定の月の支店別の売上額が比較できます。
フィルターによる絞り込み
ピボットテーブルも通常のテーブルと同じように、フィルターを使って特定のデータを絞り込むことが可能です。


上記のピボットテーブルの「月」項目にあるフィルターボタンを押してみましょう。


フィルターボタンを押すと、条件を設定する画面が表示されるので、条件を設定すると必要なデータを抽出できます。
フィルターボタンを使った方法以外にも、「ピボットテーブルのフィールド」のエリアにある「フィルターのボックス」を使って、必要なデータを抽出することも可能です。
ピボットテーブルのフィルターの使い方は、「フィルターを使って目的のデータだけを集計する」で詳しく解説します。
並べ替え
データの並び替えも通常のテーブルと同じように操作することができます。


「昇順」または「降順」だけではなく、「その他の並べ替えオプション」から条件を設定して、並び替えることもできます。
ピボットテーブルのグラフ化
ピボットテーブルの表から、ピボットグラフを作成することができます。


ピボットグラフが通常のグラフと異なる点は、フィルターボタンが表示されている項目があることです。


フィルターボタンが表示されている項目は、フィルターを使ってグラフの条件を変更することができます。
例えば、「月(日付)」のフィルターボタンを押して、「3月」だけのグラフに変更する、「支店」のフィルターボタンを押して、「大阪」のグラフだけを表示するといったことも可能です。
グラフを作成しておくと、ピボットテーブルで分析した結果を視覚化できるので、うまく活用してみてください。
テーブルとピボットテーブルの機能の違い
通常のテーブルとピボットテーブルは、テーブルを作成する目的に違いがあります。


通常のテーブルは、データをデジタル化して管理することを目的として作成します。
一方、ピボットテーブルは、必要なデータの集計や分析をするために作成します。



だから、ピボットテーブルは集計や分析の目的に合わせて表の形を変えることができるんですね。



ピボットテーブルを使うと、データに基づいた集計や分析ができるから、売上アップやサービスの改善に役立てられるよ!
せっかくデータをデジタル化しても、うまく活用できなければ売上アップやサービスの向上などに結び付けることができません。
ピボットテーブルを作成する方法を覚えて、入力したデータをもっと活用してみましょう。
ピボットテーブルが便利な理由
ピボットテーブルが便利な理由は、表に使用するフィールド(項目)を変えるだけで、分析や集計の視点が瞬時に変えられることです。


これは、左のテーブルを元に、「顧客別の売上金額」と「地域別の販売個数」を調べるために作成したピボットテーブルを並べたものです。
例えば、顧客別に売上金額を集計してみると、どのお客様がどんな商品をよく購入しているのか、顧客別の購入品の傾向が見えてきますね。
このようなピボットテーブルを作成すれば、「商品に興味がありそうなお客様を中心に新商品の案内をする」といったことができるので、広告宣伝費を抑えながら、かつ、売上につながる宣伝効果が期待できます。
一方、下の段のグラフのように「地域別の商品の販売個数」がわかるピボットテーブルを作成すると、地域別で売れる商品の違いがあるのかを判断することができます。
ピボットテーブルで分析した結果を見ながら仕入数が決められるようになるので、無駄な在庫を減らし、売上アップにつなげるといったことも可能です。



ピボットテーブルって操作が難しくてよくわからなかったんですけど、すごく便利なんですね。



ピボットテーブルを活用すれば、データに基づいた販売戦略が立てられるようになるから、うまく活用してみよう!
ピボットテーブルは作り方を覚えることも大切ですが、『作成したデータをどう生かすか』が重要です。
作成したデータが生かせるように、まずは基本の操作からマスターしていきましょう。
エクセルのピボットテーブルの作り方!必ず覚えておきたい基本操作
ピボットテーブルを作成する前の準備がうまくできていないと、思い通りの表が作成できないことがあります。
ピボットテーブルがスムーズに作成できるように、元の表を整理する方法から解説していきます。
ピボットテーブルを作成する前の準備を行う
ピボットテーブルは、はじめに元になる表をテーブルに変換し、さらに変換したテーブルをデータ範囲としてピボットテーブルを作成します。
そのため、元になる表の体裁が整っていないと、ピボットテーブルがうまく作成できない場合があります。
ピボットテーブルを作成する前に、以下のポイントを確認しながら元になる表の整理をしておきましょう。
- 見出し行を設定する
- 空白セルをなくす
- 結合したセルの結合を解除する
- 表をテーブルに変換しておく
それぞれについて、詳しく解説していきます。
見出し行を設定する
データから表を作成するときは、表の1行目に「見出し」を作成しておきましょう。


ピボットテーブルは、上記のような表をテーブルに変換して、テーブルに変換したものをデータ範囲に指定して作成します。
テーブルに変換する前の表の見出しがピボットテーブルの「フィールド名」になるので、表の1行目には必ず「見出し」を入力しておくようにしてください。
空白セルをなくす
元の表に何も入力されていない空白のセルがあると、ピボットテーブルを作成したときに「(空白)」という文字が表示されてしまいます。


例えば、上記のように同じ日付が続くデータを入力する場合、日付が変わる先頭のセルだけに日付を入力して、同じ日付の残りのセルは空欄にするといったケースがありますね。
このような状態でピボットテーブルを作成すると、空欄のセルは「日付がないデータ」として1つにまとめられてしまうので注意してください。
同じ内容が連続している場合であっても、すべてのセルにデータを入力しておくようにしましょう。
結合セルを解除する
元の表の中にセルを結合している箇所があった場合は、セルの結合を解除しておいてください。


左の表のように、セルを結合して同じ日付を入力していたデータがあったとします。
セルが結合されている状態でテーブルに変換すると、セルの結合が自動的に解除されてしまうため、空白のセルができてしまいます。
結合されている箇所があった場合は、セルの結合を解除してすべてのセルに同じ内容を入力しておきましょう。
データをテーブル化する
ピボットテーブルのデータ範囲となる表は、テーブル化しておくとピボットテーブルが作りやすくなります。



表からピボットテーブルを作ることはできないんですか?



表からでもピボットテーブルを作ることはできるんだけど、テーブルに変換しておいたほうが作業がしやすくなるんだ!
表とテーブルには、見た目だけではなく機能にも以下のような違いがあります。
| 表 | テーブル | |
|---|---|---|
| データを追加したときの範囲の拡張 | 自動で拡張されないため、手動で範囲を変更する必要がある。 | 自動で拡張される。 |
| ピボットテーブルを更新するための操作 | 範囲の変更が必要。 | 更新だけで反映できる。 |
| フィルター | 手動で設定する必要がある。 | 自動で設定される。 |
| 書式 | 手動で設定する必要がある。 | 自動で設定される。 |
例えば、テーブルに変換した表にデータを追加すると自動的にテーブル範囲が拡張されますが、表の場合は自動では拡張されないので、データ範囲を手動で変更をする必要があります。
また、追加したデータを反映させたい場合、「表」からピボットテーブルを作成したときは「データ範囲の変更」という操作が必要ですが、テーブルに変換しておくと「更新」を押すだけで追加したデータを反映することができます。
表をテーブルに変換しておくと、ピボットテーブルを作成するとき以外にも書式やフィルターが自動で設定されるなど、表にはない機能が使えるようになるので、うまく活用してみてください。


表を選択したあとに「挿入」タブにある「テーブル」をクリックすると、表をテーブルに変換することができます。
エクセルの表をテーブルに変換する手順を詳しく解説した関連記事がありますので、こちらの記事も参考にしてみてください。
ピボットテーブルを作成する
表の体裁を整え、テーブルに変換したら、事前の準備は完了です。
テーブルに変換したデータを使って、ピボットテーブルを作成してみましょう。
ピボットテーブルの作成は、以下の2つの方法があります
- ピボットテーブルの土台を挿入して、フィールドを設定する
- おすすめのピボットテーブルを活用して、完成した状態のピボットテーブルを挿入する
ピボットテーブルの操作に自信がない場合は、「おすすめのピボットテーブル」から作成する方法がおすすめですが、操作に慣れてきたら「ピボットテーブルの土台」から作成する方法を試してみてください。
ピボットテーブルの土台を挿入する
ピボットテーブルの土台を挿入する手順を解説します。


- 「挿入」タブをクリック
- 「ピボットテーブル」を選択
- 「テーブルまたは範囲から」をクリックする


- 「テーブル/範囲」の枠の右側にある上向き矢印をクリック
- すべてのテーブルの範囲を選択
- 「既存のワークシート」の前にある「〇」クリックする
- 「場所」の枠の右側にある上向き矢印をクリック
- ピボットテーブルを挿入したいセルを選択
- 「OK」を押す


ピボットテーブルの土台を挿入することができました。
赤枠の部分の操作方法は、「初心者でもわかる!ピボットテーブルの基本的な使い方」で詳しく解説します。
おすすめピボットテーブルを活用する
「おすすめピボットテーブル」を活用すると、サンプル画像の中から作りたい形状の表を選択するだけで、完成した状態のピボットテーブルが挿入できます。


- 「挿入」タブをクリック
- 「おすすめピボットテーブル」を選択


- 「テーブルまたは範囲を選択」の前にある「〇」をクリック
- 「テーブル/範囲」の枠の右側にある上向き矢印をクリック
- すべてのテーブルの範囲を選択
- 「OK」を押す


- スクロールバーを動かして、作りたい形状のピボットテーブルの画像を探す
- 作りたい形状のピボットテーブルの画像をクリックする
- 「OK」を押す


- 新しいシートに選択した形状のピボットテーブルが挿入される
- ピボットテーブルの中にある任意のセルをクリック
- 画面右側に「ピボットテーブルのフィールド」の画面が表示される



ピボットテーブルと一緒に「ピボットテーブルのフィールド」も表示された場合は、②と③の手順は省略してOKだよ。
操作に自信がないけれどピボットテーブルを作成しなければいけないという場合は、「おすすめピボットテーブル」から作成してみてください。
ピボットテーブルの作成する場所を指定する
「おすすめピボットテーブル」から作成するときは、ピボットテーブルを作成する場所を指定することはできませんが、ピボットテーブルの土台から作成する場合は、ピボットテーブルを作成する場所を指定することができます。
同じシート内に挿入
テーブルと同じシートにピボットテーブルを挿入したい場合は、「既存のワークシート」を選択します。
同じシート内に作成すると元のデータを見ながら操作できるため、わかりやすいというメリットがありますが、作業スペースが少し狭くなってしまうので注意してください。


- 「挿入」タブをクリック
- 「ピボットテーブル」を選択
- 「テーブルまたは範囲から」をクリックする


「ピボットテーブルを配置する場所を指定してください」と書かれた項目の「既存のワークシート」の前にある「〇」をクリックしてください。
新規のシートに挿入
新規のシートに作成したい場合は、「ピボットテーブルを配置する場所を選択してください」と書かれている項目から、「新規ワークシート」を選択します。


「新規ワークシート」を選択すると自動的に新しいシートが追加されて、ピボットテーブルの土台が挿入されます。
ここでは、ピボットテーブルの作成時に、「新規ワークシート」または「既存のワークシート」を選択する方法を紹介していますが、ピボットテーブルを作成してから見やすい位置に移動することもできます。
判断に迷ったときは、「既存のワークシート」を選んでみてください。
複数シートからピボットテーブルを作成
複数シートからピボットテーブルを作成したい場合は、「Power Query」を使ってあらかじめ複数のシートのデータを統合しておく必要があります。



どうしてシートを統合しておかないといけないんですか?



ピボットテーブルのテーブルの範囲は、複数のシートを同時に選択することができないからだよ。


シートは、上記の「Power Query」エディターを使って統合します。
「Power Queryエディター」を使って複数のシートのデータを統合する
「Power Queryエディター」を使って、複数のシートのテーブルを統合する手順を解説します。


複数のシートに入力されているすべてのテーブルの「見出しの内容」、「順番」を同じ状態にしておきます。


見出しの整理をしたデータを任意の場所に保存してください。


新しいブックを開きます。


- 「データ」タブをクリック
- 「データの取得」のアイコンを押す
- 「ファイルから」にマウスポインタを合わせる
- 「Excelブックから」をクリックする


- STEP2で使用したフォルダにアクセスする
- ファイルを選択
- 「インポート」をクリック


- ナビゲーターの画面にあるフォルダのマークが付いているデータをクリック
- 「データの変換」を押す



「Sheet」と表示されているものを選択しないように注意してね。


- 「Kind」の文字の部分をクリック
- 「Data」の見出し部分にある赤枠の左右の矢印の部分を押す


すべての列が選択されていることを確認して、「OK」をクリックしてください。


- 「1行目をヘッダーとして使用」をクリック
- 「Sheet1」の見出しを右クリックする
- 「削除」を選択





画面下にある左右のスクロールバーを動かして、右側の列が見える状態にしておいてね!
- Ctrlを押しながら、赤枠で囲まれている不要な列をすべて選択したあとに右クリックをする
- 「列の削除」を押す


画面左上にある「閉じて読み込む」をクリックしてください。


- 保存したファイル名と同じ名前のシートが作成されるので、テーブルが統合されていることを確認
- 「クエリと接続」の作業ウィンドウを閉じる
統合したテーブルを使ってピボットテーブルの土台を挿入する
統合したテーブルを使って、ピボットテーブルの土台を挿入します。


- 「挿入」タブをクリック
- 「ピボットテーブル」のアイコンを押す
- 「既存のワークシート」を選択
- ピボットテーブルを出力するセルを指定
- 「OK」を押す


複数のシートのテーブルから、ピボットテーブルの土台を挿入することができました。
ピボットテーブルの土台の部分の操作方法は、「初心者でもわかる!ピボットテーブルの基本的な使い方」で詳しく解説します。
初心者でもわかる!エクセルのピボットテーブルの基本的な使い方



ピボットテーブルの土台を挿入する手順はわかったんですけど、何をどうやって操作したらいいんですか?
使い方がまったくわからないので、わかりやすく教えてください。



ピボットテーブルの土台の部分を操作するために、はじめにピボットテーブルの画面構成から説明するね。
ピボットテーブルの画面構成を理解する
思い通りのピボットテーブルを作成するために、ピボットテーブルの画面構成を理解しておきましょう。


ピボットテーブルの画面は、大きく分けて以下の3つに分かれています。
- 画面左:ピボットテーブルのデータ範囲になる表またはテーブル
- 画面中央:ピボットテーブルが挿入される位置
- 画面右:ピボットテーブルのフィールドを操作する画面
画面右にある「ピボットテーブルのフィールド」の部分を使って、ピボットテーブルを作成していきます。
「フィールド」とは、表の見出しになる部分のことです。


「フィールド」に表示される赤枠内の項目は、「表」または「テーブル」の見出しと同じものが表示されます。


赤枠の部分を表示させたいときは、「ピボットテーブルのフィールド」の「行」に「フィールド(見出しになる部分)」を挿入します。
ピボットテーブルの赤枠を見ると「田中」、「鈴木」という担当者の名前と、「りんご」、「みかん」という商品名が表示されていますが、ピボットテーブルのフィールドの「行」のボックスに「担当者」と「商品名」のフィールドが挿入されているためです。
青枠の部分は、「列」のボックスに「フィールド」を挿入します。
表の「列」のボックスには、「日付」が挿入されていますね。
「列」のボックスに挿入したフィールドは、ピボットテーブルの横方向の見出しになります。
「合計」や「個数」など数字に関するものは、「値」のボックスに挿入してください。
ピボットテーブルは、はじめにピボットテーブルの土台を作成して、「行」、「列」、「値」に「フィールド」と呼ばれている項目をそれぞれ挿入するまでの手順が、『基本の操作』になります。



ここまでがピボットテーブルの操作の基本だから、しっかり覚えておこう!
シンプルなデータを使ってピボットテーブルを操作してみよう



ピボットテーブルの画面の操作方法は、なんとなくイメージできたんですけど、「行」、「列」、「値」に入れるフィールドの選び方がよくわかりません。



画面を見ているだけだと少しわかりにくいから、同じテーブルを作成して一緒に操作してみよう。
上記で使用したシンプルなテーブルを作成して、一緒にピボットテーブルを操作してみましょう。
「商品」を基準にしたピボットテーブルを作成する
上記で紹介したテーブルを使って、「商品」を基準にしたピボットテーブルを作成してみましょう


この画像を参考に、ピボットテーブルのもとになるテーブルを作成してください。
入力する内容はすべて同じにする必要がありませんが、できるだけシンプルなテーブルを作成したほうが、操作手順がわかりやすいです。
A列:日付
B列:商品
C列:担当者
D列:売上

STEP1で作成したテーブルを元に、ピボットテーブルの土台を挿入します。
ピボットテーブルの土台を挿入する詳しい手順は、「データ範囲を指定してピボットテーブルを挿入する」で解説していますので、こちらを参考にしてみてください。


「商品」の文字の上にマウスポインタをのせ、マウスの左ボタンを押しながら「列」にドラッグします。


ピボットテーブルの列方向の見出しに「商品名」が表示されました。


同じように「日付」と「担当者」を「行」のボックスにドラッグしてください。


ピボットテーブルの行方向の見出しに、「日付」と「担当者」が表示されました。


「売上」を「値」にドラッグしてください。
「売上」を「値」にドラッグすると、フィールド名が「合計/売上」という表示に変わります。


ピボットテーブルに金額が追加されました。


「合計/売上」の文字の横と下にある「列ラベル」と「行ラベル」の文字を削除します。



セルの文字を削除するときと同じように、セル内をダブルクリックしてカーソルを表示してから文字を削除してね。
このときに赤枠のH列とI列の幅を同じにしておくと、ピボットテーブルが見やすくなります。


「商品」を基準としたピボットテーブルを作成することができました。
「担当者」を基準になるように変更する
同じデータを使って、「担当者」を基準にした下記のようなピボットテーブルに変更してみましょう。


上記のように表の形状を変更したい場合は、「行」、「列」に挿入していたフィールドを変更します。
ピボットテーブルを作成したあとに集計する項目を変更したい場合は、すべてのフィールドを削除しておきましょう。


「ピボットテーブルのフィールド」に表示されている項目のすべてのチェックを外すか、または「行」、「列」、「値」に挿入したフィールドを「ピボットテーブルのフィールド」のエリア外にドラッグして、すべてのフィールドを削除します。


ピボットテーブルの土台だけが残った状態になります。


「担当者」が基準になるように、上記のように「列」、「行」、「値」にフィールドを挿入してください。
列:「担当者」
行:「商品」「日付」
値:「売上」(「売上」をドラッグすると「合計/売上」という表示に変わります)

「担当者」を基準としたピボットテーブルに変更することができました。



言われたとおりに操作をしたら同じ形状のピボットテーブルは作れたんですけど、自分で操作するとうまくできません。
「列」、「行」、「値」のボックスに入れるフィールドは、どうやって決めたらいいんですか?



難しく考えなくても大丈夫だよ!
エクセルで表を作る手順と同じように操作してみよう。
ピボットテーブルに挿入するフィールドの操作は、エクセルで表の見出しを作成するときと同じです。
- 列方向の見出しに入力したい項目は、ピボットテーブルのフィールドの「列」に挿入する。
- 行方向に入力したい項目は、「行」に挿入する。
- 金額、個数などの数字に該当する項目は、「値」のボックスに入れる。
この3つのベースを理解しておけば、ピボットテーブルを作成した経験がない初心者でも操作できるようになります。
ピボットテーブルの範囲を変更する
ピボットテーブルの範囲は、ピボットテーブルを作成したあとに変更することが可能です。


ピボットテーブルのデータ範囲を変えて、4/1のデータだけが表示されるようにしてみましょう。


- ピボットテーブルの範囲内にある任意のセルをクリックする
- 「ピボットテーブル分析」タブをクリック
- 「データソースの変更」のアイコンを押す


「データソースの変更」の文字をクリックしてください。


- 「テーブルまたは範囲を選択」の枠にある上向きの矢印を押す
- 変更したいテーブルの範囲を選択する
- 「OK」を押す


ピボットテーブルの範囲を変更することができました。
元のデータを変えずに、ピボットテーブルの範囲だけを変更したい場合は、こちらの方法を試してみてください。
日付の表示形式を変更する方法



ピボットテーブルに表示されている日付をテーブルに入力されている表示形式と同じように変更することってできるんですか?



ピボットテーブルの日付も、エクセルのセルに入力した日付と同じように「セルの書式設定」から表示形式を変更できるよ。
ピボットテーブルの日付形式は、「フィールドの設定」を選択したあとに表示される「表示形式」から変更することができます。


- 日付が入力されている任意のセルを右クリックする
- 「フィールドの設定」を選択


「フィールドの設定」画面にある「表示形式」をクリックしてください。


- セルの書式設定の「分類」から「日付」を選択
- 「種類」から変更したい表示形式のものをクリックする
- 「OK」を押す


ピボットテーブルの日付をテーブルの日付と同じ表示形式に変更することができました。
ピボットテーブルの空白を埋めたいときは「アイテムのラベルをすべて繰り返す」を活用
ピボットテーブルは、連続して同じ内容が続く場合、先頭以外のセルが空欄になります。


例えば、左側のテーブルから右側のピボットテーブルを作成したとします。
担当者の「田中」、「鈴木」の文字の下を見ると、2つずつ空欄のセルができていますね。
これは、すべてのセルに名前を入れなくても同じ名前だとわかるので、ピボットテーブルが自動的に空欄を挿入しているためです。


しかし、「アイテムのラベルをすべて繰り返す」を使うと、上記のように空欄を埋めることができます。
「アイテムのラベルをすべて繰り返す」を使って、空欄のセルを埋める手順を解説します。


- ピボットテーブルの範囲内のセルをクリック
- 「デザイン」タブをクリックする
- 「レポートのレイアウト」のアイコンを押す
- 「アウトライン形式で表示」を選択


- 「デザイン」タブをクリック
- 「レポートのレイアウト」を選択
- 「アイテムのラベルをすべて繰り返す」を選択する
- 空欄がなくなり、すべてのラベルが繰り返し表示される
フィルターを使って目的のデータだけを集計する
ピボットテーブルは、フィルターボタンから抽出条件を設定する方法だけではなく、「ピボットテーブルのフィールド」のエリアにある「フィルターのボックス」を使ってフィルターをかけることもできます。
ここでは、ピボットテーブルの「フィルターボタン」の代表的な使い方と、「フィルターのボックス」を使ってフィルターをかける方法を紹介します。
「フィルターボタン」を使って、行や列の項目名で特定のデータを絞り込む
ピボットテーブルに挿入されている「フィルターボタン」は、テーブルに挿入されているフィルターボタンと同じような使い方ができます。


支店が表示されている行フィルターを使って、「大阪」と「東京」でフィルターをかけてみましょう。


- 「支店」のフィルターボタンを押す
- 「大阪」と「東京」のみにチェックを入れる
- 「OK」を押す


「大阪」と「東京」のデータを抽出することができました。
入力されているデータの文字を使ってフィルターをかけたい場合は、この方法が便利です。
特定の文字を含むものだけを集計する「ラベルフィルター」
特定の文字を含むものだけを集計したい場合は、「ラベルフィルター」を活用してみましょう。


例えば、このデータのようにサイズが違う商品を別のデータとして入力していたとします。
「ラベルフィルター」を使うと、「指定の値を含む」という条件を設定できるので、「ノート」としてまとめてフィルターをかけることができます。


こちらのデータを使って、「ノート」の文字が含まれているデータを抽出してみましょう。


- 「商品名」のフィルターボタンを押す
- 「ラベルフィルター」の横にある矢印にマウスポインタを合わせる
- 「指定の値を含む」を選択


- 「ラベルが次の条件に一致する項目を表示」の枠内に「ノート」と入力
- 「OK」を押す


サイズに関係なく、すべての「ノート」のデータを表示することができました。
条件に合う数字だけを集計する「値フィルター」
売上金額など数字を使ってフィルターをかけたい場合は、「値フィルター」を使います。


例えば、「商品名」の総計でフィルターをかけたいときは、「バインダー」の右上にあるフィルターボタンを押してください。
すると、赤枠の総計の中で条件に合致するものだけが表示されます。
「支店別」の総計でフィルターをかけたいときは、「バインダー」の左横にあるフィルターボタンを押してください。
すると、青枠の総計の中で条件に合致するものだけが表示されます。



「列方向」と「行方向」に総計が表示されているピボットテーブルにフィルターをかける場合、「使用するフィルターボタン」と、「フィルターがかかる数字の位置」を把握していないと、どこの数字が変わったのかわからなくなってしまうから、注意しよう!
どちらも使い方は同じなので、「商品名」のフィルターボタンを使い、「総計が5,000円以上」という条件を設定して、フィルターをかけてみましょう。


- 「商品名」のフィルターボタンを押す
- 「値フィルター」の横にある矢印にマウスポインタを合わせる
- 「指定の値以上」をクリックする


- 「次の条件に一致する項目を表示」の枠内に「5000」と入力
- 「OK」を押す


「商品名」の総計でフィルターがかけられ、総計が5,000円以上の商品のみを表示することができました。
特定の期間のデータを抽出する「日付フィルター」
「日付フィルター」を使うと、特定の期間内のデータだけを抽出することができます。


「日付フィルター」は、ピボットテーブルの日付が入力されているフィルターを使って設定します。
日付フィルターを使って、「2026/6/3より前」のデータを抽出してみましょう。


- 日付の上にあるフィルターボタンを押す
- 「日付フィルター」の矢印にマウスポインタを合わせる
- 「指定の値より前」を選択


- 次の条件に一致する日付を表示の枠内に「2026/6/3」と入力
- 「OK」をクリック


「2026/6/3」より前のデータのみを表示することができました。
ピボットテーブルのフィルターエリアを使って「レポートフィルター」を設定する
ピボットテーブルは、フィルターボタン以外にも「レポートフィルター」という機能を使ってフィルターをかけることもできます。



「レポートフィルター」って何ですか?



ピボットテーブルの土台の右側にある「ピボットテーブルのフィールドリスト」にある「フィルターボックス」を使ってデータを抽出する機能のことだよ。


ピボットテーブルのフィールドにある「フィルター」のボックスを使って、必要なデータを抽出してみましょう。


- 「注文形態」を「フィルター」のボックスに挿入
- レポートフィルターとしてピボットテーブルの上部に「注文形態」が挿入される


- 「注文形態」のフィルターボタンを押す
- 「店頭」をクリック
- 「OK」を押す


「注文形態」が「店頭」のデータだけを抽出することができました。
ピボットテーブルの基本の集計方法を覚えよう
ピボットテーブルの集計は、ピボットテーブルの『基本の操作』になります。
目的に合うピボットテーブルを作成するために、「集計の操作の基本」を確認しておきましょう。
ここでは、各機能の概要のみを解説しています。
詳しい操作方法は、ピボットテーブルの集計の関連記事をご覧ください。
基本の集計は「合計」が選択されている
ピボットテーブルの「値」に「金額」などの数字が入力されているフィールドに挿入すると、合計金額が表示されます。


「合計金額」集計したい場合は、「値」のボックスに「金額」のフィールドを挿入するだけで問題はありませんが、合計以外の集計をしたい場合は、「値フィールド」の集計方法を変更する必要があります。
集計は合計以外に「個数」・「平均」などに変更できる
「値フィールド」の集計は、「合計」以外にも「個数」、「平均」、「最大」、「最小」など11種類の計算方法に変更することが可能です。


合計以外の計算方法で集計したい場合は、上記の「値フィールドの設定」の画面から計算の種類を変更します。


「ピボットテーブルの分析」タブにある「フィールドの設定」をクリックすると「値フィールドの設定」画面が表示されるので、この画面から変更を行います。
既存のフィールド値を使って「集計フィールド」からオリジナルの計算フィールドを設定することも可能
ピボットテーブル内に入力されているフィールド値を使って、オリジナルの計算フィールドを設定することもできます。


例えば、左側のテーブルをもとに、右側のピボットテーブルを作成したとします。
「値」のボックスに「金額」のフィールドを挿入してあるので、赤枠のようにそれぞれの商品の「合計金額」と「総計」が表示されています。
青枠の「手数料込金額」は、赤枠の金額に10%分の手数料を上乗せした金額です。
青枠の「手数料込金額」は、既存のフィールドの「金額」を使ってオリジナルの計算フィールドを作成して、表示しています。


オリジナルの計算フィールドは、「ピボットテーブル分析」タブの「フィールド/アイテム/セット」にある「集計フィールド」から作成できます。


表示された「集計フィールドの挿入」の画面に、フィールド名と計算式を入力して「OK」をクリックします。


「ピボットテーブルのフィールド」の画面に作成した計算フィールドが表示されるので、「値」のボックスに挿入してください。
項目別に集計する
項目別に集計したい場合は、集計したい項目のフィールドを「行」と「列」のボックスに挿入して、「金額」などの数字に関するフィールドを「値」のボックスに挿入します。


例えば、上記のように「分類」と「商品名」の集計がわかるピボットテーブルを作成したいとします。


このようなピボットテーブルを作成したい場合は、「行」のボックスに「分類」と「商品名」、「値」のボックスに「金額」と「数量」のフィールドを挿入します。
すると、上記の画像のように「分類名」と「商品名」で分けて、「数量」と「金額」を集計することができます。
クロス集計を行う方法
クロス集計を行う場合は、「行」と「列」のボックスにそれぞれ集計したいフィールドを挿入してください。


例えば、左側の2021年1月から12月までの各支店の売上額からクロス集計を使ってピボットテーブルを作るとします。


このデータのようなピボットテーブルを作成する場合は、「行」のボックスに「支店名」、「列」のボックスに「月」、「値」のボックスに「金額」を挿入してください。
行:「支店」
列:「年」「月」
値:「売上(合計/売上)」グループ化して集計
「日にち」単位まで入力されているデータは、「月単位」で日付をグループ化できます。


日付を月単位でグループ化すると、「月」の前に「+」マークが表示されます。


データを展開したい場合は、グループ化されているデータの前にある「+」をクリックしてください。
日付でグループ化したい場合は、「行」のボックスに「日付」のフィールドを挿入します。



「日付」が日にち単位まで入力されているデータを使用してね。


「日付」を「行」のボックスに挿入すると「月(日付)」と「日(日付)」という項目が自動生成されて、上記のように表示されます。
空白セルを除いて集計
ピボットテーブルの元になっているテーブルに空白行があった場合、ピボットテーブルに「(空白)」という文字が表示されます。


空白の部分を除いて集計したい場合は、「(空白)」という文字が表示されている項目のフィルターを使って、空白を非表示にする方法がおすすめです。


「(空白)」のチェックを外して、「OK」をクリックしてください。


「(空白)」の文字が表示されなくなり、空白行を除いて集計することができます。
集計を非表示にする
ピボットテーブルの集計は、用途に合わせて非表示にすることができます。


設定を変更する前は、青枠の「小計」と赤枠の「総計」が表示されています。
「デザイン」タブにある「小計」と「総計」の設定を変更すると、「小計」と「総計」をすべて非表示したり、「総計のみ」の表示に変更したりすることが可能です。


「総計」は、「デザイン」タブにある「総計」を使って集計の表示の切り替えを行います。
すべての総計を非表示にしたい場合は、「行と列の集計を行わない」を選択してください。


すべての「総計」を非表示にすると、上記のような画面にできます。


「小計」の表示を切り替えたい場合は、「デザイン」タブにある「小計」から設定を変更してください。


「総計」と「小計」をすべて非表示にすると、上記のような状態になります。
ただし、小計を非表示にしてしまうと、「合計」の金額が表示されなくなってしまうので注意してください。
エクセルのピボットテーブルを削除する方法
ピボットテーブルを選択したあとにDeleteを押すと、ピボットテーブルを完全に削除できます。


上記のようにピボットテーブルがすべて選択されている状態でDeleteを押すと、セルに何もない状態になります。


上記の「ピボットテーブルの土台」を残して削除する方法もあります。
ピボットテーブルを削除する方法は、関連記事で詳しく解説していますので、こちらの記事をご覧ください。
エクセルのピボットテーブルを並び替えて分析する
作成したピボットテーブルを特定に条件で並び替えると、角度を変えて分析することが可能です。


上記のピボットテーブルを、「売上金額」を基準に「支店」の順番を降順で並び替えてみましょう。


データを並び替えてみると、「名古屋」→「東京」→「大阪」→「福岡」の順番で売り上げが高いことがわかります。
さらに、各支店の「商品の金額」を降順に並び替えてみましょう。


「商品の金額」を降順に並び替えてみると、各支店の売れ筋商品を分析することができますね。
テーブルは、フィルターボタンを押すと「昇順」または「降順」で簡単に並べ替えができますが、ピボットテーブルの場合は、フィルターボタンの「昇順」または「降順」を押しても、うまく並べ替えができません。


ピボットテーブルは、「データ」タブにある「並べ替え」を使用します。
エクセルのピボットテーブルを並び替える方法は、関連記事で詳しく解説していますのでこちらをご覧ください。
ピボットテーブルにスライサーを挿入して直感的に集計!
ピボットテーブルにスライサーを挿入しておくと、直感的な集計ができるようになります。



「スライサー」って何ですか?



スライサーに表示されている項目をクリックするだけで、条件の絞り込みができる機能のことだよ。


スライサーに表示されている項目をクリックするだけで、簡単にフィルターがかけられるのでぜひ活用してみてください。
スライサーを挿入する手順
ピボットテーブルにスライサーを挿入してみましょう。


- ピボットテーブルの範囲内にある任意のセルをクリック
- 「ピボットテーブル分析タブ」をクリックする
- 「スライサーの挿入」を選択


- 「支店」にチェックを入れる
- 「商品名」にチェックを入れる
- 「OK」を押す


「支店」と「商品名」のスライサーが重なっている状態で挿入されるので、使いやすい場所へ移動してください。


「支店」と「商品名」のスライサーを設置することができました。
スライサーを使ってデータを絞り込む方法
設置したスライサーを使って、「大阪」支店の「冷蔵庫」のデータを抽出してみましょう。


「支店」のスライサーにある「大阪」をクリックします。


「商品名」に表示されているスライサーの中で、大阪で販売実績がある項目だけが押せる状態になりました。


- 「商品名」のスライサーにある「冷蔵庫」をクリック
- 「支店名:大阪」、「商品名:冷蔵庫」でフィルターをかけることができた


フィルターを解除したい場合は、赤枠の「フィルターのクリア」をクリックしてください。


フィルターが解除され、すべてのデータが表示されました。
ピボットテーブルを更新する方法
ピボットテーブルは、元になるテーブルをデータ範囲として作成します。


しかし、元のテーブルの値を変更しても、ピボットテーブルの値は自動では更新されません。
テーブルの値を反映させたい場合は、ピボットテーブルの「更新」を行う必要があります。


「ピボットテーブル分析」タブにある「更新」をクリックします。


「ピボットテーブル」の値を更新することができました。
ピボットテーブルの更新については、関連記事で詳しく解説していますのでこちらをご覧ください。
エクセルのテーブルとピボットテーブルを使い分ける方法



エクセルのテーブルとピボットテーブルの見た目が違うということはわかったんですが、実際の場面でどう活用したらいいのかもう少し詳しく教えてください。



サンプルデータを使って、使い分け方を見てみよう!
前述で、エクセルのテーブルとピボットテーブルは使用する目的が異なるという解説をしましたね。
表として作成したデータをテーブル化しておくと、「データを追加すると書式が自動で拡張される」、「構造化参照の計算式が挿入できる」などのメリットがあります。
一方、ピボットテーブルは挿入する「フィールド」を変更するだけで、目的の集計や分析に適した表を作成することが可能です。
それ以外にも、ピボットテーブルにはテーブルではできない便利な使い方があります。


例えば、左のテーブルの形状を変えて、右の表のように列方向に並んでいる「月」を行方向に変更したいとします。
「テーブル」から右の表のように変更することはできませんが、「ピボットテーブル」を使えば簡単に見出しの方向を変更することが可能です。


左のテーブルから、下記のようにフィールドを設定してピボットテーブルを作成します。
列:「年」「月」
行:「支店」
値:「売上(合計/売上)

作成したピボットテーブルをコピーして、「値と数値の書式」で貼り付けしてください。


通常の貼り付けではなく、「値と数値の書式」で貼り付けすると、画像ではなくデータとして貼り付けされるので、
ピボットテーブルからコピーした表を修正することができます。
エクセルのテーブルとピボットテーブルの違いについては、他にも詳しく解説している記事がありますので、こちらもぜひご覧ください。
エクセルのパワーピボットを使うと複数のテーブルが集計できる
パワーピボットを使うと、見出しが異なる複数のテーブルの集計ができるようになります。
パワーピボットを使用する場合は、「Power Pivot for Excel」の画面を起動して、パワーピボットを有効にしておく必要があります。
パワーピボットの操作方法は、詳しく解説している関連記事がありますので、ここでは概要のみを説明します。
パワーピボットを有効にする
パワーピボットは、「Power Pivot」タブから操作を行います。


「Power Pivot for Excel」の画面を起動すると、「パワーピボット」が有効になり、「Power Pivot」タブが表示されるようになります。


「Power Pivot for Excel」は、「データ」タブにある「データモデル」から起動してください。


- 「データ」タブをクリック
- 「データモデル」のアイコンを押す
- 「データモデルの管理」を選択



アドインの有効化に関するメッセージが表示されたら「有効化」をクリックしてね。


「Power Pivot for Excel」の画面が表示されたら、画面左上にあるエクセルのアイコンをクリックしてください。


エクセルの画面に「Power Pivot」タブが表示されていることを確認してください。
パワーピボットにエクセルのテーブルを追加する
パワーピボットにエクセルのテーブルを追加したい場合は、「Power Pivot」タブの「データモデルの追加」を使用します。


詳しい手順は、パワーピボットの関連記事で解説していますので、こちらの記事をご覧ください。
エクセルのピボットテーブルでよくあるエラーの対処法
ピボットテーブルの操作を誤ったり、修正できない箇所を修正しようとしたりすると、エラーメッセージが表示されてしまうことがあります。


このようなエラーメッセージが表示されてしまった場合は、元になっているテーブルの入力内容に誤りがある可能性が高いです。
元になっているテーブルの見出しを確認して、「空白のセル」や「結合されているセル」がないか確認してみましょう。


ピボットテーブルに影響があるセルに入力されている箇所を修正しようとすると、上記のようなエラーメッセージが表示されます。
ピボットテーブルには、修正できない箇所があるので注意しましょう。
ピボットテーブルのエラーについては、他にも関連記事があります。
こちらの記事でエラーの原因と対処法を詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
エクセルのピボットテーブルからピボットグラフを作成する方法
エクセルでは、表と同じようにピボットテーブルからグラフを作成することができます。
ピボットグラフと通常のグラフの違い
ピボットグラフと通常のグラフには、表示される「項目名」が表示されている部分に違いがあります。


通常のグラフは、選択した範囲のデータがそのままグラフ化されるため、「商品名」と表示されている部分はありません。
しかし、左のピボットグラフを見ると「商品名」と表示されている部分があります。
フィルターボタンが挿入されている項目は、目的に合わせてグラフにフィルターをかけることができます。


グラフの「商品名」のフィルターをクリックします。
赤枠の部分の「ノート」と「ペン」だけにチェックを入れると、「ノート」と「ペン」だけのグラフに変更することができました。
このようにピボットグラフは、選択範囲を変更せずに特定の部分だけをグラフ化することが可能です。
ピボットグラフの基本的な作り方
ピボットグラフも、表からグラフを作成する場合と基本的な操作はほとんど同じです。


表またはテーブルからピボットテーブルを作成します。


- ピボットテーブルのデータ範囲を選択
- 「ピボットテーブル分析」タブをクリック
- 「ピボットグラフ」のアイコンを押す


- 「すべてのグラフ」から「縦棒」を選択
- 上部に表示されている縦棒グラフの種類から「集合縦棒」をクリックする
- 「OK」を押す


ピボットグラフの集合縦棒グラフが挿入されました。
グラフの色やグラフタイトルなど、グラフを編集する手順は普通のグラフと同じなので、こちらの記事を参考にしてみてください。
ピボットグラフの種類を変更する
作成したピボットグラフは、あとからグラフの種類を変更することが可能です。
先ほど作成した縦棒グラフを横棒グラフに変更してみましょう。


- 変更したグラフを選択
- 「デザイン」タブをクリック
- 「グラフの種類と変更」のアイコンを押す


- 「すべてのグラフ」から「横棒」をクリック
- 画面上部にある横棒グラフの種類から「集合横棒」を選択
- 「OK」をクリックする


横棒グラフに変更することができました。
ピボットグラフは、他にも関連記事があります。
種類の違うグラフを組み合わせる方法や、軸を入れ替えて分析の視点を変えるなども紹介していますので、ぜひご覧ください。
実務に生かそう!ピボットテーブルを使ったデータ分析の具体例
ここまでピボットテーブルを作成する目的や作り方などを紹介してきましたが、実務に生かせるピボットテーブルを使ったデータ分析の具体例を紹介します。
ここで紹介している方法を参考にして、目的の分析をするための操作方法をマスターしてみてください。
階層構造のレイアウトを変更する
目的別にデータ分析をする前に、階層構造のレイアウトを変更する方法を紹介します。



「階層構造のレイアウト」って何ですか?



わかりやすく言い換えると、ピボットテーブルの見た目を変えるってことだよ。
ピボットテーブルの階層構造には、以下の3つがあります。
- コンパクト形式
- アウトライン形式
- 表形式
3つの違いを比較してみましょう。


これは、まったく同じ条件で作成したピボットテーブルを使って階層構造を変更したものです。
同じピボットテーブルでも、階層構造を変更するだけで見た目や大きさが違いますね。
実務で使用する場合は、「用紙サイズに合わせて変更する」、「見た目のわかりやすさを重視して変更する」といったように、目的に合わせて表示形式を変更してみてください。
ただし、「コンパクト形式」を選択すると、集計を非表示にすることができないので注意してください。
ピボットテーブルの階層構造は、以下の手順で変更ができます。


- ピボットテーブルの範囲内のセルをクリックする
- 「デザイン」タブをクリック
- 「レポートのレイアウト」のアイコンを押す
- 「コンパクト形式で表示」、「アウトライン形式で表示」、「表形式で表示」のいずれかを選択する
クリック1つで形式の変更ができるので、どれを選んだらよいかわからない場合はすべての形式を表示して、使いやすいものを選択してみてください。
目的別にデータを分析してみよう!
実際の目的を想定して、いくつかのパターンでピボットテーブルを作成してみましょう。


ピボットテーブルのデータ範囲に指定するベースのテーブルは、上記のデータを使用します。
日付×店舗形態の売上の推移(時系列分析)
日付×店舗形態の売上の推移がわかるピボットテーブルを作成して、時系列分析をしてみましょう。
フィールドは、以下のように設定してください。
・列:日付
・行:店舗形態
・値:金額

「列」、「行」、「値」にそれぞれのフィールドを挿入して、作成したピボットテーブルが左の画像です。
列方向は日付のみ、行方向は「FC」と「直営」の2項目のみが表示されているので、「日ごとの売上の推移」と店舗形態の違いによる売上の違いが簡単に分析できるようになりました。
ここでは、「FC加盟店」と「直営店」というカテゴリーを使用していますが、「エリア別」、「営業所別」、「担当者別」などに応用することができます。
商品名別売上集計(商品分析)
次に商品名別に売上を集計するピボットテーブルを作成して、どの商品が売れているのか商品分析を行ってみましょう。
・行:分類 商品名
・値:数量 金額

行に「分類」と「商品名」、値に「金額」を挿入すると、カテゴリーの中にそれぞれの商品名が表示されているピボットテーブルが作成されます。
「カテゴリー」と「商品名」に加えて、「金額」のみが表示されているので、各商品の売れ行きを分析したいときに適した方法です。
このデータでは並べ替えはしていませんが、作成したピボットテーブルを売上金額を降順で並べると、一番売れている商品が一目でわかるようになるので、こちらの操作も試してみてください。
エクセルのピボットテーブルに関するQ&A
ピボットテーブルを活用していろんな角度からデータを分析してみよう
ピボットテーブルは、膨大なデータから必要なデータをまとめられる便利な機能ですが、使い方がわからなくて、挫折してしまったという人も多いのではないでしょうか。
操作に慣れるまで少しわかりにくいところもありますが、一度使い方を覚えてしまえば集計作業の効率が格段にアップするので、ぜひチャレンジしてみてください。
最後に、ピボットテーブルをスムーズに作成するコツをおさらいしておきましょう。
- テーブルに変換する前の表を整理しておく
- ピボットテーブルの基本操作を理解する
- 目的の集計または分析をするための必要なフィールドと配置方法を覚える
ピボットテーブルは、少しハードルが高いと思っている方は多いかもしれませんが、操作の流れさえ覚えてしまえば、初心者でも使うことが可能です。
本記事では、ピボットテーブルに挑戦しようとして挫折してしまった方やまったく使ったことがない初心者の方でも理解しやすいように丁寧に解説していますので、ぜひ挑戦してみてください。