
ワード初心者
ワードにコメントを付けたんだけど、名前が勝手に「作成者」になってしまうんだよね。
原因はなんだろう?
ワードの設定によっては、プライバシー保護のためにコメントしたユーザーの名前が自動で「作成者」になってしまうことがあるんだ。
「作成者」にしたくない場合は設定を変更しよう!

Dr.オフィス
ワード文書にユーザー名でコメントを記入したはずなのに、いつの間にかコメント欄の名前が「作成者」になっていたという経験はありませんか?
コメント欄の名前が「作成者」になってしまう問題は、ワードのオプションを変更することで防げます。
- ワードで「ファイル」をクリックしてホーム画面に進む
- ワードのオプションを開く
- 「トラストセンターの設定」でプライバシーオプションを変更
ワードのコメント欄の名前が「作成者」になってしまう問題について、ワードを10年以上使っている私が解決策を伝授するよ!

Dr.オフィス
コメントの名前が「作成者」になってしまうのを防ぐには、プライバシーオプションで個人情報を削除しない設定にするだけなので簡単に変更できます。
ワード文書の作成者を変更する方法については≫ワードの作成者を変更する方法で詳しく解説しておりますので、ぜひそちらもご覧ください。
※本記事は『OS:Windows11』画像は『Excelのバージョン:Microsoft365』を使用しています。
目次
ワードのコメントが「作成者」になってしまう原因はプライバシー保護
ワードにコメントを挿入した際、文書を保存する前は自分の名前が表示されていたのに、保存した文書を開いたら「作成者」になっていたという経験はありませんか?
コメントした人の名前が「作成者」になってしまうのは、ワードで作成した文書の個人情報の削除が有効になっているためです。
個人情報の削除を無効にすれば、無効にした後に挿入したコメントのユーザー名は勝手に「作成者」にはなりません。
ワードのバージョンによって、ワードを開いたときに画面に「個人情報の削除が有効」というメッセージが表示される場合とされない場合があるので、それぞれの手順を紹介します。
「個人情報の削除」のメッセージが表示されている場合
ワードを開いたときに「個人情報の削除」というメッセージが表示されているときは、簡単に設定を変更することが可能です。
- STEP
ワード画面に表示されている「設定の変更」」をクリック
メッセージに表示されている「設定の変更」」をクリック ワード画面に出ている「個人情報の削除」というメッセージの右側にある「設定の変更」をクリックしてください。
- STEP
ワード画面から「個人情報の削除」のメッセージが消える
メッセージが消えてコメントにユーザーの名前が残るようになる ワードの画面から「個人情報の削除」というメッセージが消えて、新しく挿入したコメントにはユーザー名が表示されます。
文書を保存してもコメントにはユーザーの名前がそのまま表示され、「作成者」になってしまうことはありません。
ワード画面にメッセージ表示されない場合
ワードのバージョンによっては個人情報を削除する設定になっていても、ワードを開いたときには何のメッセージも表示されない場合があります。
「個人情報の削除」というメッセージがないのに「作成者」になってしまう場合は、ワードのオプションを開き設定を行ってください。
- STEP
ワードの画面で「ファイル」をクリックする
「ファイル」をクリック 作成者になってしまう原因を排除するために、個人情報の削除を無効にしていきます。
まずはワードの画面で「ファイル」をクリックし、ワードのホーム画面を開きましょう。
- STEP
ワードのホーム画面で「その他」から「オプション」を開く
「その他」から「オプション」を開く ワードのホーム画面が表示されたら、下記の手順でワードのオプションを開いてください。
- 左側のメニューにある「その他」をクリック
- 「オプション」を選択
- STEP
「トラストセンターの設定」に進む
「トラストセンターの設定」を開く 「Wordのオプション」が表示されるので、下記の手順でトラストセンターの設定に進みます。
- 左側にあるメニューの「トラストセンター」を選択
- 「トラストセンターの設定」をクリック
- STEP
プライバシーオプションで「個人情報を削除する」のチェックを外す
「個人情報の削除」のチェックを外す コメント名が「作成者」になってしまうのは、ファイルのプロパティから個人情報が削除されているのが原因です。
トラストセンターの中にはワードのプライバシーを設定する項目があるので、下記の手順で設定を変更してください。
- 左側のメニューで「プライバシーオプション」をクリック
- 「ファイルを保存するときにファイルのプロパティから個人情報を削除する」のチェックを外す
- 「OK」をクリックして「トラストセンター」を閉じる
- STEP
ワードのオプションを閉じる
「Wordのオプション」を閉じる 「OK」をクリックしてワードのオプションを閉じましょう。
- STEP
ワードでトラストセンターを再度開いてみる
ワードで「個人情報の削除」が無効になったことを確認 再度、トラストセンターにあるプライバシーオプションを開くと、個人情報の削除部分がグレー表示になり無効になっていることが確認できます。
これでコメント欄の名前が「作成者」になってしまうことはありません。

ワード初心者
個人情報を削除する設定にしようと思ったけど「ファイルを保存するときにファイルのプロパティから個人情報を削除する」がグレー表示されてチェックを入れることができない!
もう一度個人情報を削除したいときはどうすればいいんだろう?
ワード文書から個人情報を削除する設定にしたいときは「ドキュメント検査」を行って、表示される結果の画面から個人情報の削除を設定できるよ。
Dr.オフィス
コメントの作成者名変更はワードのオプションから
ワードのコメント欄に表示される名前は、自分で変更することが可能です。
ただし、コメント欄に表示される名前はMicrosoft Officeのユーザー名になるため、変更すると使用しているMicrosoft Officeのソフト全体のユーザー名が変更されてしまうので注意してください。
- STEP
ワードのオプションからユーザー名を変更する
ワードのオプションからユーザー名を変更 コメント欄のユーザー名の変更は下記の手順で行いましょう。
- ワードのオプションで「全般」を選択
- コメントを作成したときに表示させたい名前を入力
- 「Officeへのサインイン状態にかかわらず、常にこれらの設定を使用する」にチェックを入れる
- 「OK」をクリック
- STEP
コメントに表示されるユーザー名が変更される
新しいコメントには変更したユーザー名が表示される 新しくコメントを挿入すると、変更したユーザー名が作成者として表示されます。
ワードのコメントの名前の変更は「校閲」タブの中にある「変更履歴」から行うことも可能です。
「変更履歴」からワードのコメントの名前を変更する詳しい手順については≫ワードのコメントに表示された名前を変更する方法で詳しく紹介しておりますので、ぜひそちらも参考にしてみてください。
ワードでコメントの作成者が変更できない場合の対処法
ワードでコメント欄に表示されるユーザー名を変更してもコメントの作成者が変更できていないときは、設定上のミスが考えられます。
また、ユーザー名を変更する前に付けたコメントは自動で変更が行われないため個別に修正する必要があります。
ユーザー名の設定でチェックを入れ忘れている
コメント欄で変更したはずのユーザー名が正しく表示されないときは、ユーザー名の変更時に「Officeへのサインイン状態にかかわらず、常にこれらの設定を使用する」のチェックを入れ忘れた可能性があります。
チェックが入っていないと、複数アカウントを所持している場合はコメント欄の名前が他のアカウント名になってしまうことがあるので注意が必要です。
ワードのオプションを開き、チェックが入っているか確認してください。
変更前のコメント名は個別に修正の必要がある
ワードでコメント欄に表示されるユーザー名を変更しても、過去に作成したコメントは作成したときのユーザー名のままで表示され、自動で変更されることはありません。
また、過去に作成したコメントの名前部分だけを修正することも不可能です。
過去に作成したコメントの作成者名を変更したいときは、一度コメントを削除してからコメントを挿入しなおす必要があります。
- STEP
ワードで変更したい作成者名のコメントを削除する
変更したい作成者名のコメントを削除する ワードで作成者名を変更したいコメントを選び、下記の手順で削除を行ってください。
- 三点リーダーをクリック
- 「スレッドの削除」を選択
- STEP
ワードに新しいコメントを挿入する
新しいコメントを作成する ワードで新しくコメントを作成すると、変更後の名前が表示されるようになります。
ワードのコメント作成者名に関するQ&A
Q
ワードでコメントを作成した人の名前を保存しないようにするにはどうすればいいですか?
A
コメントした人の名前を保存したくないときは、ワードのプロパティで「個人情報を削除する」設定にしてください。
個人情報を削除するとコメント欄にはユーザー名ではなく「作成者」と表示されます。
Q
ワードのコメントの作成者名は変更できますか?
A
ワードでは一度書き込んだコメントの作成者名を変更することはできません。
作成者の名前を変更したいときはワードのオプションでMicrosoft Officeのユーザー名を変更した後、書き込んだコメントを削除し、新しくコメントを挿入しなおす必要があります。
ワードのコメント名が作成者になってしまうのは個人情報保護のため
ワードのコメント欄でユーザー名が「作成者」になってしまうのは、個人情報を削除する設定になっているときです。
コメント欄に表示される名前が「作成者」になってしまうのを防ぐためには、プライバシーオプションで個人情報を削除しない設定にする必要があります。
ワードでコメント名が作成者になってしまうのを防ぐ簡単ステップについておさらいしましょう。
- ワードの画面を開き「ファイル」をクリック
- ホーム画面からワードのオプションに進む
- 「トラストセンターの設定」を選択してプライバシーオプションを変更
コメント欄の名前が勝手に「作成者」になってしまうと不便に感じますが、ユーザーのプライバシーを保護する役割があります。
外部に送信する場合は「作成者」のままにしておくなど、状況によって使い分けてください。
ワード文書の作成者を変更する方法については≫ワードの作成者を変更する方法で詳しい手順を紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください。